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大腸内視鏡
検査について
大腸内視鏡は一般的に苦痛を伴う検査だと思われています。
カメラを肛門から大腸に逆に入れる検査なので生理的にも無理があります。しかし、大腸は特に感覚が鈍い臓器なのでちょっとした刺激では痛くありません。しかし内視鏡挿入時に過剰に引っ張られるため、痛みが起こります。検査する先生の技量により腸を引っ張る度合いが違うため苦痛が生じます。
最近では苦痛を取り除くために鎮静剤を使用しております。検査中の患者様が苦痛を訴えられてきても鎮静剤を使用すれば検査中の苦痛はなくなります。この鎮静剤の量が多い場合、検査終了後すぐ検査結果を説明するわけにはいきません。そのため、午前中に来院されても説明を受けて帰るのは夕方になってしまうことも少なくありません。
検査は早ければ良い訳ではありません。観察を十分行う必要があります。内視鏡でも見落としは起こりうるのですが何度も見逃さないように観察する必要があります。
当院では苦痛を減らすため、腸を極力引き伸ばさないように工夫した挿入法を行います。
腸を極力引き伸ばさない工夫とは、挿入時に極力空気を送らないようにすることです。当院では逆に腸内に溜まった余計なガスさえも吸引しながらカメラで伸ばすと痛むS状結腸を畳み込みながら挿入する吸引式短軸保持法を行います。
大腸内視鏡検査を受けられる患者様へ
検査当日にかかる時間は、便の状態やポリープの有無などにより異なりますので水分を取りながらお待ちください。
大腸内視鏡検査は大腸の病気(ポリープや潰瘍、炎症など)を見つけるために行う検査です。きちんと検査を行い診断するために腸内を空にしておくことが大切です。
検査3日前~
ごぼう・わかめ・ひじき・きのこ類・白菜などの葉ものや、繊維の多いものは控えてください。
検査前日
寝る前にラキソベロン(下剤の水薬)1本をコップ1杯の水で溶き、お飲みください。
検査当日
朝から検査終了までお食事はとれません。
午前7時~9時までの2時間にムーベン(腸管洗浄剤)をお飲みください。
水分については、下記のものであれば自由にお飲みになって構いません。
水・お茶・ウーロン茶・スポーツドリンク
心臓や血圧の薬はいつものようにお飲みください。
糖尿病で内服中の方やインスリンを使用している方、血液をサラサラにするお薬をお飲みになっている方また以前に腹部に手術をされている方は事前にお話しください。
(薬の内容が分からない方は、薬または薬の説明書をご持参ください。)
ムーベンの服用後はなるべく身体を動かすようにしてください。(無理のない程度でけっこうです。)
検査終了
検査だけで終了の方は、お食事をとってけっこうです。
組織検査をされた方は、終了後説明があります。